
株式会社UBeing代表取締役 福島大喜 先生
https://ubeing.co.jp/
【福島大喜先生のプロフィール】
・減塩食も美味しくするデバイス『umaiNa ウマイナ』を研究開発するUBeingの代表取締役
・ライフ&会社のビジョン『あなたらしく生きるを予防医療で支える』
・脳神経内科専門医/内科専門医
・医師としては大学医学部附属病院、安城更生病院、豊田厚生病院、クリニック、回復期病院など幅広く経験
・出身は群馬県伊勢崎市。大学は秋田大学。現在は愛知県在住。
・趣味:ランニングと漫画。好きな食べ物は小豆。
・会社ビジョン『あなたらしく生きるを予防医療で支える』
・味覚デバイスumaiNaウマイナのプロダクトビジョン『美味しい食事と健康な身体の両立』
【メディア取材URL】
大阪万博:https://www2.osaka.cci.or.jp/expo2025_osaka_pavilion/exhibitors/week1_29.html
創業者インタビュー:https://taliki.org/archives/6669
創業者インタビュー:https://www.link-j.org/interview/post-5701.html
朝日新聞取材:https://www.asahi.com/amp/articles/photo/AS20250314004555.html
宇宙領域での活動:https://www8.cao.go.jp/space/s-net/s-booster/2024/s-booster_link.html
https://www.youtube.com/watch?v=rGB458XPV5A&t=7s
SDG:https://sih.earth/event/575

*umaiNaウマイナは医療機器ではありません。
*umaiNaウマイナは医療機器ではありません。
*umaiNaウマイナは医療機器ではありません。
*umaiNaウマイナは医療機器ではありません。
聞き役(中東真紀:カラダノミライ研究所 代表)
【中東】
福島先生、大阪万博は大変お疲れ様でした。とても素晴らしい時間をありがとうございました。福島先生は、大阪商工会議所のヘルスケアパビリオンで、この未来の味覚デバイスumaiNaをご紹介されましたが、具体的にはどんな製品ですか?
【福島先生】
減塩食でもおいしく食べられるようになる製品uamiNaです。食事を豊かにしたい人、腎臓や心臓などに疾患を抱える人の生活に寄り添った商品となる非医療機器デバイスです。
【中東】
ありがとうございます。とても素晴らしい製品ですね!管理栄養士として、病院で勤務していましたので、減塩食に満足できない患者さんを多く見て来ました。減塩食でもおいしく食べることができれば、病院生活も楽しみが増えますね。福島先生は、なぜこのプロダクトを作ろうと思われたのですか?
【福島先生】
医師としての私の原体験なのですが、減塩食が継続できず亡くなった患者さんがいました。ご家族が「減塩食が継続できていればこんなことにならなかったのに」と言われたことが,強く心に残り、「食事は人生においてとても重要。減塩が無理なく継続できるようにしたい」「減塩食をおいしく感じるようにはできないか」と考えるようになりました。現在の技術顧問である電気味覚の第一人者の1人である青山一真氏と出会い、umaiNaの開発を開始しました。途中で、石黒氏、共同研究先の医師と出会い、少しずつ進歩し、論文発表や助成金採択、そして、大阪万博への出展となりました。
【中東】
病院での塩分制限は、とても厳格にしますので、普段、濃い味に慣れている方にとっては、なかなか大変ですよね。わかります。私たち管理栄養士は、塩分が薄くても美味しく食べられる工夫をしますが、福島先生の発想は、それを超えていますね!素晴らしいです。このプロダクトはどういう仕組みなのでしょうか?
【福島先生】
微弱な電気刺激で神経を刺激+(ナトリウムイオンの)電気泳動により塩みを強く感じられるようになります。充電式で使いやすく開発中です。
【中東】
なるほど、それは簡単で便利ですね!安全面はどうですか?
【福島先生】
市販の低周波治療器等と比べてとても小さな刺激、病院との共同研究では副作用は0人でした。安全性にはとても配慮しています。
【中東】
それは安心です。いつ頃、量産される予定ですか?
【福島先生】
2025年度の後半から少量の限定販売を開始する予定ですね。
【中東】
カトラリーのタイプとの違いは何ですか?
【福島先生】
二つ大きな違いがあります。一つ目は、味の継続性についてです。みなさん、食べるシーンを想像してください。スプーンやフォークなどのカトラリーはどのように使いますか?噛んでいる時や飲み込む時は口の中にありますか?そうです。スプーンやフォークなどのカトラリーは食べる瞬間しか、口の中にないですよね。umaiNaであれば食べる瞬間から食事を噛んでいる時、飲み込む時まで美味しい体験を提供できます。二つ目は、食事バリュエーションの多様性です。焼肉、唐揚げ、サラダ、おにぎり、ハンバーガー、牛丼、味噌汁など食事は手で食べたり、お箸を使ったり、お椀から飲んだり、さまざまな食べ方をします。umaiNaであればさまざまなバリュエーションに対応可能です。
【中東】
実際には、料理や食材の味は、どれくらい強くなりますか?
【福島先生】
イメージ的には、減塩の味噌汁が通常の味噌汁の濃さになる程度です。研究では1.3-1.4倍程度の増強が確認できています。個人差もあるので、厳密には難しいのですが、今後の研究開発を継続することで、多くの方に満足いただけるように頑張りたいです。
【中東】
それは嬉しい驚きですね!塩分制限が必要な方にとっては、期待できるデバイスです。これからも、研究を継続されて、より利用しやすいものを作ってください。私も是非とも体験させてください。
【福島先生】
ありがとうございます!中東先生との出会いは、2024年の秋に名古屋市内で行われていた、嚥下や栄養関係の勉強会に参加したことがきっかけでしたね。私が、聴講者として参加、中東先生が講師として参加していました。中東先生のお人柄、ビジョンに共感し、福島がお話をさせていただき、そのままの流れで万博へのご協力や今回のインタビュー、今後の研究やデバイスの利用などへつながっています。万博出展の際も弱気になっていた福島にとって、いつもポジティブに意見を下さった中東先生の存在には非常にありがたいものでした。今後もまだまだ、美味しい食と健康のためにご一緒できると思うとワクワクしております。
【中東】
私も今回、大阪万博で福島先生のお手伝いができましたことは、とても貴重な経験でした。また、塩分制限をしなければいけない方はたくさんいます。日本の方もそうですが、海外の方がとても興味を示していただき、やはり塩分制限では、困っているのだと実感しました。中国、台湾、インドネシア、香港、イギリス、オランダ、セルビア、マレーシア、イタリア、ポルトガル、韓国、アルゼンチン、ペルー、フィンランド、オーストラリア、ドイツ。本当にたくさんの国々の方にお会いでき、お話できたことは有意義でした。
福島先生、ところで、この「umaiNa:うまいな」の製品の名前の由来は何でしょうか?教えてください。
【福島先生】
はい、それは、「おいしい、という大切な情緒的価値が伝わるようにしたい」「ポジティブなイメージにしたい」「親近感が湧くようにしたい」「可能であれば日本人以外にも意味が伝わるようにしたい」などの理由から名前をつけました。「うまい!」は日本好きの外国人には馴染みがあるようですよ。
【中東】
面白いネーミングですね!インパクトがあって、とても覚えやすいです。大阪の方も「うまいな」と言われる方が多いですね。それでは、もうひとつ教えてください。福島先生の会社名、Ubeingの由来は何ですか?
【福島先生】
You beingです。UBeingのビジョン『あなたらしく生きるを予防医療で支える』を文字にしています。
【中東】
これからの未来のテーマでもありますね。日本の医療、世界の医療技術が変革していこうとしている現在、健康長寿は大きな目標です。福島先生、これからのご活躍にも期待しております。本日は、誠にありがとうございました。
2025年5月14日